【2026年最新】第102回箱根駅伝の総合・往路・復路記録
第102回大会で青山学院大学が記録した10時間37分34秒は、従来の総合大会記録を3分45秒更新する驚異的なタイムだった。
大会は2026年1月2日・3日に開催され、東京・大手町から神奈川県箱根町までの往復217.1kmを20チームが競った。青山学院大学は往路、復路の両方でトップとなり、総合優勝を果たしている。
第102回大会の総合順位トップ10
関東学生陸上競技連盟の大会公式記録による結果は以下の通り。
1. 青山学院大学:10時間37分34秒
2. 國學院大學:10時間40分07秒
3. 順天堂大学:10時間43分55秒
4. 早稲田大学:10時間44分29秒
5. 中央大学:10時間44分31秒
6. 駒澤大学:10時間44分50秒
7. 城西大学:10時間46分17秒
8. 創価大学:10時間51分40秒
9. 帝京大学:10時間53分15秒
10. 日本大学:10時間53分56秒
2位の國學院大學も10時間40分07秒という大会新記録をマークした。青山学院大学との差は2分33秒。上位校の記録水準が全体的に高まった大会だった。
往路・復路の大会記録
総合記録・217.1km
青山学院大学・第102回(2026年)
往路・107.5km
青山学院大学
復路・109.6km
青山学院大学
往路と復路のタイムを足すと、総合記録の10時間37分34秒と完全に一致する。
注目したいのは、往路だけでなく復路でも大会記録を更新した点だ。往路で作った優位を守るだけではなく、復路でも5時間19分26秒という高水準の走りを実現したことが、総合記録の大幅更新につながった。
箱根駅伝は往路優勝と総合優勝が必ずしも一致するとは限らない。往路で先行しても、復路の山下りや平地区間で順位が入れ替わるケースがある。第102回大会の青山学院大学は、その両方を制した。
【歴代総合タイムランキング】箱根駅伝で最も速かった大学は?
箱根駅伝の歴代総合タイムランキングを見ると、上位10記録のうち6つを青山学院大学が占めている。
関東学生陸上競技連盟の公式ランキングでは、第102回大会の記録が歴代1位。第101回、第100回大会の記録も2位、3位に並ぶ。
歴代総合タイムトップ10
| 順位 | 大会・年 | 大学 | 総合タイム |
|---|---|---|---|
| 1位 | 第102回・2026年 | 青山学院大学 | 10:37:34 |
| 2位 | 第101回・2025年 | 青山学院大学 | 10:41:19 |
| 3位 | 第100回・2024年 | 青山学院大学 | 10:41:25 |
| 4位 | 第98回・2022年 | 青山学院大学 | 10:43:42 |
| 5位 | 第96回・2020年 | 青山学院大学 | 10:45:23 |
| 6位 | 第99回・2023年 | 駒澤大学 | 10:47:11 |
| 7位 | 第91回・2015年 | 青山学院大学 | 10:49:27 |
| 8位 | 第88回・2012年 | 東洋大学 | 10:51:36 |
| 9位 | 第95回・2019年 | 東海大学 | 10:52:09 |
| 10位 | 第90回・2014年 | 東洋大学 | 10:52:51 |
出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「歴代の総合タイムランキング」。
青山学院大学が歴代記録を塗り替え続ける理由
このランキングで目立つのは、青山学院大学の継続的な強さだ。
第100回から第102回までの3大会は、同大学が連続して総合優勝。しかも、第100回の10時間41分25秒、第101回の10時間41分19秒、第102回の10時間37分34秒と、歴代上位の記録を連続して残している。
単純にエース1人の突出した走力だけで説明できるものではない。
箱根駅伝では10人の選手がそれぞれ異なる距離、地形、気象条件を担当する。2区の長距離適性、5区の登坂力、6区の下りへの対応、そして10区の最後まで走り切る力が必要になる。
つまり、総合タイムを短縮するには、特定区間の強化だけでなく、チーム全体の走力を高い水準にそろえる必要がある。
青山学院大学の歴代記録が示しているのは、個人の突出した能力と10人の総合力が両立したときに生まれる強さだ。
【全10区間の歴代最速】区間記録・選手・大学を完全一覧
箱根駅伝の魅力は、総合記録だけではない。
各区間には、それぞれ異なる特徴があり、区間記録を保持する選手も異なる。特に第102回大会では、1区、2区、5区、8区、10区の歴代最速記録が更新された。
以下は日本テレビの番組公式記録と関東学生陸上競技連盟の歴代最速ランキングに基づく、2026年時点の全10区間の記録だ。
全10区間の歴代最速タイム一覧
1区・青木瑠郁が記録した1時間00分28秒
青木瑠郁(國學院大學)
1区は大手町から鶴見までの21.3km。序盤の集団戦から、六郷橋付近を経て終盤のスパートへと展開が変わる。
青木瑠郁は第102回大会で1時間00分28秒を記録し、歴代最速の座を獲得した。
1区は単独で大きく先行する戦略だけでなく、集団の流れを読み、最後の勝負どころで力を発揮する能力も求められる。青木の記録は、序盤の重要区間における新たな基準となった。
2区・キムタイが花の2区で1時間05分09秒
キムタイ(城西大学)
2区は鶴見から戸塚までの23.1km。各大学のエースが集まることから「花の2区」と呼ばれている。
最大の特徴は、権太坂や戸塚の壁など、後半に厳しい上りが続くことだ。長距離への対応力だけでなく、起伏のあるコースでペースを維持する力も求められる。
城西大学のキムタイは、第102回大会で1時間05分09秒を記録。これまでの歴代最速記録を更新した。
3区・4区の歴代最速はイェゴン・ヴィンセント
イェゴン・ヴィンセント(東京国際大学)
3区:59分25秒
4区:1時間00分00秒
3区と4区の記録を同じ選手が保持している点は、箱根駅伝の歴代記録の中でも目を引く。
ヴィンセントは3区で2020年の第96回大会に59分25秒、4区で2023年の第99回大会に1時間00分00秒を記録した。
3区は戸塚から平塚までの21.4kmで、海岸沿いの風がレースに影響する。4区は平塚から小田原までの20.9kmで、細かなアップダウンが続く。
異なるコース特性の両方で歴代最速を記録していることが、ヴィンセントの強さを物語っている。
5区・黒田朝日と6区・野村昭夢が示した山の強さ
黒田朝日(青山学院大学)
第102回・2026年 5区
5区は小田原から箱根・芦ノ湖までの20.8km。標高差の大きい山上りであり、箱根駅伝を象徴する区間の一つだ。
黒田朝日は2026年の第102回大会で1時間07分16秒をマーク。これまでの記録を更新した。
山上りでは、平地のスピードだけでは対応できない。長い上り坂を走り続ける筋持久力、標高の変化への適応、終盤の下りに備える脚力が必要になる。
野村昭夢(青山学院大学)
第101回・2025年 6区
一方、6区は芦ノ湖から小田原までの20.8kmを下る区間だ。
野村昭夢は2025年の第101回大会で56分47秒を記録した。山上りの5区とは異なり、急な下りでスピードを出しながら、着地の衝撃に耐える技術が問われる。
5区と6区は往路・復路の流れを大きく左右する。山を攻略する選手の存在が、チームの総合記録に与える影響は非常に大きい。
7区から10区にも注目の歴代記録が並ぶ
7区は駒澤大学の佐藤圭汰が2025年に1時間00分43秒を記録。10区でも同じ佐藤が2026年に1時間07分31秒の歴代最速を打ち立てている。
8区は青山学院大学の塩出翔太が2026年に1時間03分45秒、9区は同大学の中村唯翔が2022年に1時間07分15秒を記録した。
このように、歴代最速記録は一つの大学だけで独占されているわけではない。青山学院大学、駒澤大学、東京国際大学、國學院大學、城西大学など、複数の大学が記録史に名を残している。
【コース変更で記録比較はどう変わる?】昔のタイムに注意すべき理由
箱根駅伝の記録を調べる際、見落としやすいのがコース変更の影響だ。
歴代ランキングで単純にタイムだけを比較すると、異なる距離や走行ルートで記録された数字を同じ条件だと誤解してしまう。
箱根駅伝では、過去に複数回の距離変更や中継所の移動が実施されている。
2015年・第91回大会のコース変更
2015年の第91回大会では、函嶺洞門が通行禁止になったことを受け、バイパスを使用する新しいコースが採用された。
関東学生陸上競技連盟は日本陸連公式計測員の指導のもと、コース全体を再計測。その結果、総距離は従来の217.9kmから217.1kmへ変更された。
| 項目 | 第90回以前 | 第91回以降 |
|---|---|---|
| 総距離 | 217.9km | 217.1km |
| 往路 | 108.0km | 107.5km |
| 復路 | 109.9km | 109.6km |
| 5区 | 23.4km | 23.2km |
| 6区 | 20.8km | 20.8km |
特に5区・6区は走行コースそのものが変更されたため、第90回以前の区間記録と往路・復路・総合記録は参考記録として扱われることになった。
一方、5区・6区以外は走行ルートが変わらなかったため、距離の再計測による差があっても、従来の記録の取り扱いが維持された。
2017年・第93回大会では4区と5区の距離を変更
もう一つ重要なのが、第93回大会から実施された4区・5区の変更だ。
小田原中継所がメガネスーパー前から鈴廣前へ移動し、区間距離が大きく見直された。
- 4区:18.5kmから20.9kmへ延長
- 5区:23.2kmから20.8kmへ短縮
この変更には、山上りの5区に過度な負担が集中する状況を改善する狙いがあった。
関東学生陸上競技連盟の発表では、5区の生理学的負担が大きく、走行後半に低体温症や低血糖症の症状が発生する例があったこと、総合成績に対する5区の影響が大きすぎることなどが変更理由として挙げられている。
同時に、距離が短かった4区を延長することで、マラソンに対応できる選手の育成にも配慮した。
コース変更前後の記録はどう比較すべきか
記録を比較するときは、次の3点を押さえておきたい。
1. 総合・往路・復路記録: 217.1kmの現行コースを基準にする。
2. 4区・5区の記録: 第93回大会以降のコースを基準にする。
3. 5区・6区と過去の総合記録: 第91回大会以前の記録には参考記録が含まれることを理解する。
特に、昔の5区の記録と現在の5区の記録を、そのままタイムだけで比較するのは適切ではない。
歴代ランキングを見るなら、タイムだけでなく大会回数、距離、公式記録としての扱いまで確認することが大切だ。
【プロの結論】箱根駅伝の記録から読み解く本当の強さ
箱根駅伝の記録を評価する際、最も重要なのは総合タイムと区間タイムを分けて考えることだ。
総合記録は10人がタスキをつないで作るチームの成果。一方、区間記録は一人の選手が担当区間で残した個人の成果である。
そのため、各区間の歴代最速タイムを単純に合計しても、実際の総合大会記録にはならない。
記録保持者は異なる大会で走っており、天候、気温、風、レース展開、選手配置なども違うからだ。
記録を見るときに押さえたい3つの評価基準
1. 総合記録はチームの完成度を示す
10時間37分34秒という青山学院大学の記録は、単独のスター選手だけでは達成できない。
全10区間で大きな失速を避け、往路・復路の双方で安定した走りを実現する必要がある。
2. 区間記録は選手の専門性を示す
5区の山上りと6区の山下りでは、求められる身体能力や技術が大きく異なる。
同じ長距離選手でも、得意な地形や走り方には違いがある。区間別ランキングは、選手の専門性を知るための重要な資料だ。
3. 歴代記録はコース条件を確認して評価する
記録の価値を正しく判断するには、同じ距離、同じコース、同じ公式記録の扱いで比較することが欠かせない。
古い大会のタイムが遅いからといって、当時の選手の実力が現在より低かったと即断することはできない。
箱根駅伝の歴史を正しく理解するには、数字だけでなく、その数字が生まれた背景まで見る必要がある。
【箱根駅伝の記録】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:箱根駅伝の歴代総合最速記録は何時間何分ですか?
A1:2026年第102回大会の青山学院大学が記録した10時間37分34秒です。現行コース217.1kmにおける総合大会記録です。
Q2:箱根駅伝の往路と復路の歴代最速記録は?
A2:2026年第102回大会の青山学院大学が、往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒を記録しています。両方とも大会記録です。
Q3:箱根駅伝の2区の歴代最速記録は誰ですか?
A3:城西大学のキムタイです。2026年第102回大会で1時間05分09秒を記録しました。
Q4:箱根駅伝の5区の歴代最速記録は?
A4:青山学院大学の黒田朝日です。2026年第102回大会で1時間07分16秒を記録しています。
Q5:箱根駅伝の6区の歴代最速記録は?
A5:青山学院大学の野村昭夢です。2025年第101回大会で56分47秒を記録しました。
Q6:箱根駅伝の記録は昔の大会とも比較できますか?
A6:比較できる記録もありますが、すべてが同じ条件ではありません。2015年には函嶺洞門のバイパス化に伴うコース変更、2017年には4区・5区の距離変更がありました。公式記録と参考記録を区別して確認する必要があります。
まとめ:箱根駅伝の記録は2026年に新たな時代へ
2026年第102回箱根駅伝は、青山学院大学が総合10時間37分34秒という大会新記録で優勝した。
往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒も大会新記録となり、総合・往路・復路の3部門すべてで歴代最速を更新した。
また、個人記録では青木瑠郁、キムタイ、黒田朝日、塩出翔太、佐藤圭汰らが新たな歴代最速記録を樹立。ヴィンセントや野村昭夢、中村唯翔らが残した記録も、引き続き歴史的な基準となっている。
箱根駅伝の記録を正しく比較するためには、次のポイントが欠かせない。
- 総合記録と区間記録を区別する。
- 往路・復路それぞれの大会記録を確認する。
- コース変更前後の参考記録に注意する。
- 選手名、大学名、大会回数をセットで確認する。
10時間37分34秒という新記録は、箱根駅伝の競技水準がさらに高まったことを示す数字だ。 次の大会でこの記録に挑む大学がどのような戦略を立て、どの選手が新たな歴代最速に迫るのか。2026年の記録は、これからの箱根駅伝を占う重要な基準となる。
主な記録資料:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社)、日本テレビ「箱根駅伝」番組公式サイト、関東学生陸上競技連盟のコース変更に関する発表。 (出典: 箱根 駅伝 の 記録(Yahoo!ニュース))